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バイデン勝利か? 大接戦のアメリカ大統領選で露呈した「深刻すぎる問題」

民主主義の危機かもしれない

大接戦で結果確定に時間がかかる

規格外の現職大統領ドナルド・トランプと、ワシントン政治究極のインサイダーであるジョー・バイデンによって争われた2020年のアメリカ大統領選挙は、稀に見る接戦状態となった。

日本時間で11月5日の午前の時点ではまだ結果は出ていないものの、バイデン優勢が報道されているネヴァダ州、あるいは、現在のところ僅差で残り郵便投票分の開票が必要なノースカロライナやジョージアでバイデン勝利が確定すれば、バイデンが薄氷で勝利する。

アメリカではかつては上院議員出身者が大統領となることが多かったものの、ウォーターゲート事件以降は州知事出身者などワシントン政治の素人が大統領に選ばれる傾向が強くなっていた。その傾向が行きつくところまで行ったのが、政治経験も軍歴もないトランプの当選だった。

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だが、その政権運営にあまりにも問題があるということで、ワシントン政治のプロ中のプロであるバイデンに対する待望論が生まれたというのが今回の大統領選挙であろう。

もっとも、トランプ大統領は僅差でバイデンが勝利したウィスコンシン州などで再集計を求めて提訴している。

訴訟が続くこともあり、大統領選挙の結果が最終確定するには短くとも数日、場合によっては1か月程度の時間を要するかもしれない。

ただ、最終的にどちらの候補が勝利した場合でも、この選挙はアメリカの選挙政治のあり方について再考を迫ることになるだろう。