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山形新幹線、じつは「新幹線」ではなく「ミニ新幹線」でした

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

全国初の「ミニ新幹線」

1999年の今日(12月4日)、山形新幹線の営業区間が山形駅から新庄駅まで延伸され、全線開業となりました。

山形新幹線の部分開業(東京駅-山形駅間)は1992年にさかのぼり、当時は全国初の「ミニ新幹線」の誕生として話題になりました。ミニ新幹線とは、元から存在する在来線(奥羽本線)の線路幅を新幹線用の幅に改良し、新幹線の乗り入れを可能にする方式のことで、法的には在来線として扱われます。日本には山形新幹線と秋田新幹線の2路線があります。

ミニ新幹線の売りは、何といってもローコストで在来線と新幹線の直通運転を実現でき、地域の発展が促せる点にあります。山形新幹線(在来線区間)の実際の最高速度は時速130kmと「新幹線」としては低速ですが、関東地方との往来を楽にしたというビッグな功績でおつりがくるほどです。

【写真】東京駅を出発する山形新幹線「つばさ」東京駅を出発する山形新幹線「つばさ」Photo by TokioMarineLife/iStock

現在山形県は、ミニ新幹線ではないフル規格の新幹線の整備を求めています。1973年に策定された基本計画で構想された「奥羽新幹線(福島-山形-秋田間)」や「羽越新幹線(富山-新潟-秋田-青森間)」がいまだに実現していないのです。北海道新幹線や(リニア)中央新幹線の工事が進んでいますが、山形県はその波にのることができるでしょうか。