10コイン問題

【頭脳パズル】コインを3枚だけ動かして、三角形を移動できますか?

言語と認知の意外な関係性とは
「反対方向の電車はいつもすぐ来るのに、私は毎朝ホームで待たされる」「昨日のナイターではダメだったから、今日の試合こそ四番が打ってくれるに違いない」――このような無根拠な考えの背後には、認知バイアスが働いている可能性が高い。人間の行動は、時として非常に非合理的である。そんな行動を誘発する「心の歪み」について解説した新刊『認知バイアス』から、言語に関するバイアスを一部編集して紹介する。
 

コインを使った「頭の体操」

思考は言語に基づいて行われる、というような考え方は広く世の中で信じられているのではないだろうか。しかし言語はある種の思考を阻害することがある。

『認知バイアス』の7章で詳しく取り上げるが、心理学の思考研究の中で洞察問題解決と呼ばれるものがある。これは発想の転換を伴う課題で、人間の創造性を検討する研究者たちがよく用いてきた課題である。なかなか解けないのだが、ある時に突然解がひらめくというものが多い。2つほど例を挙げてみよう。

一つは図形系のもので10コイン問題と呼ばれたりする。この問題では、下図のように並べられているコインの中の3つのコインだけを動かして、逆向きの三角形になるように並べ替えることが求められる(答えは記事末)。

10コイン問題:コインを3枚移動させて下向きの三角形をつくる

もう一つ言語的な問題として次の睡蓮問題を挙げておく。

ある池に睡蓮が一つだけ咲いています。この睡蓮は毎日2倍ずつに増えていき、 60日目には池のすべてを覆い尽くしました。さて睡蓮がこの池のちょうど半分を覆ったのは何日目でしょうか。