「あんたと俺は一蓮托生なんだ」
経営難に陥った会社は、ワラにもすがるように美味しい儲け話に飛びついてしまい、それが反社に足元を見られる大きな原因になる。反社の多くはコンサルタントを装い近づいてくる。会社も平時なら相手にしないだろうが、尻に火が付いた状態ではついつい話を聞いてしまう。
「それなら試してみよう」と軽い気持ちで付き合いをはじめ泥沼にはまり込むのだ。相手がヤクザだと気が付いたときには、もう遅い。
「あんたもオレたちと取引したことは知られたくないだろ。もう俺たちは一蓮托生なんだ」
社会的信用を落としたくない。そんな当然の思いが、反社に付け入るスキを与えてしまうのである。
コロナ禍は旅行業界や飲食業界に大きなダメージを与えた。
いままさに経営難に瀕しているホテルなどに、闇の勢力の食指が伸びている可能性は高いのだ。