タイツメーカー「アツギ」、ネット炎上で「株価」はどうなった? その意外な動き

現代ビジネス編集部

その後、依頼を受けたと見られるイラストレーターたちが、同社のタイツを履いた女性を描いたイラストを「#PR」のハッシュタグをつけて投稿。アツギの公式アカウントがそれにコメントをつけるなどしてリツイートしていた。イラストは、会社員、高校生などの女性を描いたものだ。

しかし、そのキャンペーンに対して困惑を示す投稿や、キャンペーンが「気持ち悪い」とする投稿、批判を述べる投稿がツイッター上などで集まったのである。

 

炎上は株価にも影響する…のか?

批判や困惑を示すツイートのなかには、イラストが女性を性的な対象として見るようなものである点に違和感を示すもの、また、そうしたイラストの紹介を個人のアカウントでなくタイツメーカーの公式アカウントがキャンペーンとしておこなっている点に批判的なものが多く見られる。

タイツは女性が主な購買層の商品であるにもかかわらず、イラストが「商品を身につけた女性を見る男性」の視点に強く寄り添ったものに見える点も、そもそもマーケティングとして失敗であるという意見も見られた。

では、株価はどうなったのだろうか。

今回の事例では、こうした炎上の影響は11月4日昼の段階では株価にまでは及んでいない。炎上が本格化した3日は祝日で株式市場も休みだったが、4日9時に市場が開くと、始値502円が、11時には510円まで上昇している。なお、11月2日にアツギ株には下落が見られるが、これは10月30日に同社が発表した希望退職者募集のニュースが影響したと見られている。

炎上は、直接的に株価には影響を与えなかったものの、長期的なレピュテーションに悪影響を与える可能性もある。企業の広告活動には、一層の配慮が求められることになりそうだ。