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「大阪都構想」再否決、「若者が市存続を決断した」という重大な事実

「シルバーデモクラシー批判」もあるが…

大阪市民は「大阪市存続」を望んだ

大阪市廃止を問う住民投票で、大阪市民は大阪市の廃止を拒否しました。

ここで何よりも大切なことは、この大阪市民の決断は、「大阪を都にして発展させる前向きな構想」を拒否するというネガティブな、後ろ向きな決断ではなかったという点です。

それはあくまでも、自治共同体を解体することを拒否し、自らの自治共同体、大阪市を存続させ、自分たちが互いに協力しあいながら前に進んでいくのだという、「大阪市存続の可決」というポジティブで前向きな選択だという点です。

それはさながら、離婚の危機に直面した夫婦が散々議論した挙げ句、間一髪離婚届に判を押す直前までいきながら、二人で力を合わせてやっていこうということを決めたのと同じ。離婚する方がその二人にとってはむしろ後ろ向きのネガティブな決断だったのです。

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その証拠が、今回の投票の大きな特徴は、若者が積極的に反対を投じたという事実。

例えば、NHKの出口調査から、30歳未満の方々は、40歳前後の方々と異なって大阪市廃止を必ずしも支持してなどいなかったということが示されています。

前回の住民投票終了後、高齢者ほど反対する人が多かったという結果を踏まえて、都構想賛成派の方々から「これはシルバーデモクラシーだ!」「若者の夢が、老人達に潰された!」などと、様々な批判が巻き起こったのと大いに異なる傾向です。