問題の答えは
(1)はそれぞれの差をとってみると4になっているので、等差数列だと思われる。だから13に4を足した17が正解なのだろう。17に4を足すとたしかに21になる。
(2)は前の数に1/4をかけたものになっている。等比数列と考えれば、答えは16だ。
(3)は、3+5=8、5+8=13、8+13=21となっているので、フィボナッチ数列ではないか、と思える。すると次は13+21=34で、こたえは34だ。その次は21+34=55となるので、最後の数もぴったり、ということになる。
試験場では多くの受験生が正解したはずだ。
しかし、これでいいのだろうか。
問題には「それぞれある規則性にもとづいて数が並んでいます」としか書かれていない。等差数列、等比数列、フィボナッチ数列とは記されていないのだから、ほかの数列でもかまわないのではないか。
たとえば(1)は、実はこれだけで等差数列と決めつけるわけにはいかない。これを関数と考え、
f(1)=5、f(2)=9、f(3)=13、f(5)=21
としてグラフを描くと、図1のようになる。

4つの点が一直線上に並んでいるので、このグラフを見れば直線で結びたくなるのが人情だ。
しかし、この4つの点を通る関数は直線だけではなく、無限に存在する。4のところにどんな数を持ってきても、その5点を通る関数を定めることはできるのだ。たとえば4次関数なら、その5点を通る関数がひとつだけ定まる。
具体的にやってみよう。横軸の4のところが5だと考える。
