美味しいものを食べ、占いをしてもらうために台湾に旅行――そんな楽しみ方をしている人は少なくないのではないだろうか。占いが生活に密着している台湾に生まれて占いに触れ、大人になってからも累計すると1000万は費やしているという立花遥さんが、占いの本質や「本当に当たる占い師」とはどういう人なのかについて教えてくれた。

台湾の人の多くは「行きつけの占い師」がいる

私は台湾で生まれ、幼少期をそこで過ごした。台湾では占いは生活に密着していて、どの家庭にも行きつけの占い師がいるとも言われている。結婚や離婚、出産日も占い師さんに決めてもらう人が多く、私の出生日も占いで決められ、帝王切開でその日に生まれた。

実は私は、幼少期から10代にかけて、親に「生まなきゃよかった」と言われ続けてきた。そのことについては以前記事にかかせていただいたが、それもあって、子供の頃から自分のことが知りたくて、なぜ生まれてきたのか、なぜ生きているのかという意味を探していた。大人に聞いても納得のいく答えは得られなかったため、小さい頃から馴染みのあった占いを使い、運命や使命を調べることで自分を知ることができるのではないかと思ったのだ。その中でも、ただのお告げや根拠のない占いよりも統計学に基づいた占いには説得力があると感じ、興味を持ち出したのが占いにハマるきっかけだった。

なぜ自分は生まれてきたんだろう、生きている意味は何だろう。そう感じていた(写真の人物は本文と関係ありません) Photo by iStock

さて、「占い」と一言に言っても、さまざまな種類があり、日本では大きく分けると以下の3種類がある。

命(めい)
誕生日時や出生地などの情報から占う方法。占星術・四柱推命・九星気学・数秘術などがある。
卜(ぼく)
出来事、方角など偶然に出たものを元に占うもの。生活の中で何げなく取り入れていられているような花弁占いなどもこれにあたり、おみくじ・タロット・水晶・易などがある。
相(そう)
見た目、思考や環境などに現れるものから占うもの。手相・人相・風水・夢占いなどがある。

「命」と「相」が統計学や科学がベースにある事に比べると、「卜」はその時の偶然や占い師の主観からの影響も大きく受ける。

占い師によっても、それぞれの個性がある。良いことしか言わない、悪いことばかり言う、アドバイスが具体的、など……。「命」の占い種類のように、生まれた日や姓名など「その場で変えられないもの」から情報を得て占う場合、同じ情報をどのように読み取るかで占い師のセンスや相性が出てくる。そのセンスは、例えて言うならば、地図を読み取る力のようだ。等高線なら得意だけれど平面図だとうまくイメージができないというような、同じ情報を見てもそれぞれの占い師によって特意な分野や表現方法があるのだ。

また、占いはカウンセリング的な効果も大きく、自分の心を整理するために使うこともできる。占い師も人間なので、もちろん相性もある。自分に合うセンスの占い師と、しっくりくる種類の占いを見つけることで、きっと占いへの感じ方が変わるだろう。そして占いに振り回されるのではなく、自分が健やかに生きるためのツールとして付き合うこともできるようになるはずだ。