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大統領選悪夢のシナリオ、敗北ならトランプはアメリカ民主主義を壊す

79日闘争か、大統領のクーデターか

共和党支配の州が「投票無効」宣言

11月3日の大統領選挙投票日の夜、アメリカは間違いなく大混乱に陥るだろう。

以下は筆者の予想である。

投票結果でバイデン前副大統領が地滑り的な勝利を収めても、トランプ大統領は選挙に不正があったとして敗北を認めず、また選挙結果に影響を与える激戦州の州議会を支配する共和党が、郵便投票や不在者投票に不正投票があり、住民の正しい意向が反映されていないとして無効を決定する可能性がある。

さらに共和党は、州議会に選挙人を選ぶ憲法上の権限が与えられていると主張して、一方的に選挙人を選ぶ行為に出る可能性もある。共和党は、選挙期間中も様々な投票妨害の措置を取ってきており、こうした行動に出ても不思議ではない。

大統領選挙の結果は激戦州ペンシルバニア州の動向にかかっている。ペンシルバニア州共和党のローレンス・タバス議長は、「郵便投票の無効化戦略」を検討していると語っている。

トランプ大統領も、数百万票の不在者投票が二重に投票されているなどの不正を主張し、選挙の無効を訴えるだろう。

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さらに、投票集計が終わらないうちに早々と記者会見を開いて、「勝利宣言」を行う可能性がある。投票結果が出て敗北が決定的になっても、ツィートを使って「私の票が盗まれた。これは我慢ならないことだ。我々は勝利を取り戻す」と執拗に繰り返し主張するだろう。そして最終的に法廷闘争に持ち込まれる可能性がある。

 

状況をさらに悪化させるのが、両自営の支持者が激しい暴力的な抗議行動に出る可能性があることだ。そうした予想が現実のものになれば、アメリカ民主主義は崩壊の危機に直面することになる。