「寒くなる冬」の防寒アウター商戦、“真の勝者”はどのブランドだ?

ワークマン、ビバホームも参戦!
磯部 孝 プロフィール

夏も話題になったデバイス搭載ウェア

複数のカジュアルブランドを展開している株式会社アダストリアでは、スマホの専用アプリから設定温度を操作できるアウター「A WARMER」を展開。

こちらはウェアラブル製品の開発を手掛けるウェアラブル社と、世界的な化学メーカーDuPont社とITソフトウェア企業との共同開発から産まれたヒート・デバイス搭載のウェアで、37~53℃まで1℃単位で手元のスマホから温度操作が可能。

アダストリアグループ内5ブランド横断で商品を展開し、23,760~26,840円(税込)と同社展開のダウンジャケットの約2倍の価格帯でブランド内では最上級モデルとしての位置づけだ。

アプリで温度調整可能なアダストリア社の「A WARMER」/同社プレスリリースより

2018年頃から「ヒーターベスト」という商品名で出始めたヒート・デバイス搭載のウェアが、今年はホームセンターのPB商品からカジュアルブランドにまで急速に広がりつつある。背景として考えられるのは夏の「暑さ対策」として売れたヒット商品との関係だ。

その商品とは冷却ファン内蔵アウターシリーズ。こちらも別売りのバッテリーにつないでファンを回して衣服内に風を送り込むことによって体を冷やす仕組みで、外で働く作業員や夏の屋外スポーツを楽しむ人達からの支持を集めた。

今回のヒート・デバイス搭載ウェアは、この商品の秋冬発想アイテムといえよう。

 

防寒ウェアの代表アイテムの一つにダウンジャケットがある。通常のダウンジャケットに使われる羽毛は水鳥から採取したもので、動物倫理の観点からヨーロッパを中心に非難の声も上がっている。

また、中綿に使われるポリエステルでさえ再生可能な原料を使っているブランドもあり、服作りにも地球環境への配慮が一層求められている。そんな地球環境というアプローチから新たに生まれた防寒ウェアも紹介したい。