【漫画】行方不明者2500人…笑顔になっても悲しい波はやってくる

被災者の日々を想像できても…

東日本大震災から9年8か月。実は今でも2500人以上の人々が行方不明のままであり、家族のもとに帰っていない。

震災関連死を含めると犠牲者2万2千人のうち、1割以上の人々が、まだふるさとに帰ることができていないまま、2021年の3月、10年目の春を迎えようとしている。

東日本の架空の港町・福音浜で、自らの傷に向き合いながら日々を過ごす人々を描いた『柴ばあと豆柴太』。

前回はそれぞれがうしなった大事な人の思い出を語り継いだ「せつない夜」を描いた。

おいしいものに箸をすすめながらも、それを食べられない場所に行ってしまった、思い出の人々のことを考えると苦しくて、悲しくて……。

「東日本大震災を経験した人々は何を抱えて生きているんだろう……と、その日々を想像することはできても、どう救いの物語を書いたらいいのかわからない、そんなときに、私自身がいつも豆柴太に救われています」

と作家のヤマモトヨウコさんは言う。

行動がシンプルで、まっすぐにみんなを喜ばせるために行動できる豆柴太が物語を前に進めてくれているのだ。

豆柴太はずぶぬれになる

今回も豆柴太は、みんなのために夜の町を走り抜け、ずぶぬれになる。

犬は、2~3歳児と同程度の知能があるといわれ、200近い言語を理解するとか。

一説には、5歳児と同程度の知能があるといわれている。

考えすぎて、逡巡してしまったり、相手の反応が怖くて、人の役にたつのを躊躇してしまいそうなとき、私たち自身も、5歳の気持ちに戻って、まっすぐ行動することが必要なのかもしれない。

次回更新は11月19日。柴ばあに大きな運命の皮肉が訪れる。切なすぎる展開に豆柴太は?

2011年3月……ボクと柴ばあは出会った。東日本大震災で家族をなくしたひとりと一匹が
よりそうながら暮らす東北のある港町。お弁当屋さんを営む柴ばあと、小さな豆柴犬の二人暮らしをめぐる四季の物語。東北の温かさと、せつなさが伝わるストーリーと4ページのそれぞれの心象風景できりとった、新しい形のコミックス。たのしい4コマをはじめとした描きおろしもいっぱい!

『柴ばあと豆柴太』(ヤマモトヨウコ著、講談社)

 

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作者紹介

ヤマモト ヨウコ

京都府出身。現在、転勤で仙台在住。初連載に緊張中。豆柴太をよろしくお願いします! https://twitter.com/YY0905

次回は11月19日更新!