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アップルが「医療機器業界」を淘汰する未来が迫ってきていると言えるワケ

GAFAが狙う「ヘルスケア業界」
近年、ヘルスケア領域への参入を進めているGAFA。グーグルが参入を公言する一方で、アップルは極秘に事業を進めている。著書『2025年を制覇する破壊的企業』を発表した、ベンチャーキャピタリストの山本康正氏は、「つねにバイタル情報を測定し、情報をiPhoneと紐づけておく。病院に行った際には、iPhoneを連携させれば済むようになるだろう」と語る。それはどんな世界なのか? 同氏に、アップルが思い描く未来を予言してもらった。

アップルウォッチの狙いとは

ヘルスケア領域への参入もGAFAは行っています。キーワードはデータ・クラウドです。現在、病院に行くとまずは問診票を書かされます。その後は検査。ただその多くの情報(データ)は、病院に行く度にアナログ的に記入する必要はありません。

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たとえばアップルウォッチが活躍する余地があります。常日頃からバイタル情報を測定し、情報をiPhoneと紐付けておく。病院に行った際には、iPhoneを連携させれば、それで済むからです。

時間の節約につながるのはもちろんですが、人が記入するとどうしても記憶ミスが生じますから、そのリスクも少なくなります。さらに言えば、蓄積されたデータを管理することで、これまでの受診歴、病歴、投薬履歴などを瞬時に、そして正確に確認することができます。

ヘルスケア領域への参入を公言しているグーグルとは異なり、アップルは極秘に同領域の事業を進めているため、あくまで推測ですが、アップルはこのような未来を想像して、アップルウォッチの開発を推し進めていると私は見ています。

 

バージョン4から心電図や心拍数の測定が可能となり、バージョン6からコロナ対策にも使えそうな血中酸素濃度測定機能の追加や医療機器の認証も取得しているのが、何よりの証しです。

2020年9月には、日本でも認証を取得しました。つまり今後は日本のヘルスケアマーケットにも進出していくことを、虎視眈々と狙っていることでしょう。