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中国4大IT企業「BATH」が、米国「GAFA」になかなか勝てないワケ

そして日本は…?
GAFAとともに注目されている中国4大企業、BATH。中にはGAFAの時価総額を追い越した企業もある。しかし、どんなに時価総額が大きくなっても、BATHが世界を変えるほどのイノベーションを起こすことはない……。著書『2025年を制覇する破壊的企業』を上梓した、ベンチャーキャピタリストの山本康正氏はこのように述べる。BATHとGAFAではどこが違うのか? 同氏が鋭く分析する。

中国企業は試練を迎える

数年前から世界を変える企業として注目されているGAFA。そしてそこにマイクロソフトとネットフリックスを含め、FAANG+Mなどとも呼ばれたりします。

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中国にも同じような企業があります。バイドゥ(B)、アリババ(A)、テンセント(T)、ファーウェイ(H)の4社で、GAFAを模して、BATH(バス)と呼ばれています。BATHの中には、GAFAの時価総額を抜いた企業もあります。そのため「これから先の未来は中国企業が席巻するのではないか」。このような考えを持つ人もいることでしょう。その見解を示したいと思います。

結論から言えば、現時点でBATHが海外のマーケットでGAFAを追い越すことは難しいでしょう。BATHはテクノロジー・ビジネス両方において、GAFAのコピーをしていることが多く、かつ、米中関係が緊張していることでBATHの海外ビジネスは厳しくなるためです。

言い方を変えれば、世の中を変えるような、破壊するような技術やビジネスは、ほぼアメリカから生まれています。AI、検索機能など、多くの分野において、です。そして現時点では、TikTokなど一部を除き中国企業はアメリカ企業からコピーした技術やビジネスを、進化させることがあまりできていません。

 

当然、その間にもアメリカからは新しいテクノロジーならびにビジネスが続々と生まれていますから、この差はなかなか埋まらないでしょう。もし優位性があるとすれば規制やプライバシーは中国では問題にならないことが多いので、実証実験やデータの取得のしやすさで開発が進むことはありますが、それを海外で使うことはハードルが高いです。