Photo by iStock
# データ分析

「あやしいランキング」には要注意!「データ分析の裏事情」を公開する

住みたい街、ECサイトの売れ筋商品…
「食べ放題」はなぜ人気なのか? ホリエモンの毒舌はなぜウケるのか? NewsPicsはなぜ「意識高い系」と揶揄されるのか……? ヒット&ブームの裏にある大衆心理を解き明かすのは、著書『人は悪魔に熱狂する』を上梓したデータサイエンティスト、松本健太郎氏だ。「相撲の番付表」から「理想の上司ランキング」まで、ランキングが好きな日本人。そんな私たちが、ランキングに踊らされないために理解しておくべき「データ分析の裏事情」とは?

ランキング好きな日本人

日本人はランキングが好きだと言われています。古くは「相撲の番付表」から、近年では「理想の上司ランキング」まで、古今東西の物事になんでも格や順位(ランク)を付けたがる傾向があります。

Photo by iStock

格付け自体は何も日本に限った話ではなく、フランスを本拠地とする世界的タイヤメーカーのミシュランが刊行する「ミシュランガイド」は、世界中のレストラン・ホテルの格付けをしています。またその「ミシュランガイド」の星付きレストランを訪れる人は、万国共通でたくさん存在しています。

どうして人は「ランキング」を無邪気に信じてしまうのでしょうか。

面積や人口など万国共通の「ものさし」に照らしたランキングや、信頼性があり納得できるランキングならまだしも、一般人の感覚と異なっていて話題になるものも中にはあります。

不動産・住宅サイト「SUUMO」が毎年発表する「住みたい街ランキング」は、決して信頼性の低いものではありませんが、その結果がよく話題にのぼるランキングの一つです。

2019年の「関西版住みたい街(駅)ランキング」のトップ20は、7位に京都(JR東海道本線)がランクイン、12位に桂(阪急京都線)、14位には嵐山(阪急嵐山線)が続々とランクインするなど、昨年と比べて京都勢がランクアップを見せました。

 

一方、同時期に発表された「住みたい自治体ランキング」では、京都勢は10位に京都市中京区がランクイン、16位に京都市北区、20位に京都市左京区がランクインしていました。

ただ「駅ランキング」上位の「京都駅」は「下京区」、桂駅と嵐山駅は「西京区」ですから、「住みたい街(駅)ランキング」の結果と矛盾しているように感じます。