"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
1899年の今日(12月2日)、フランスの小児科医アンリ・ティシェ(Henri Tissier、1866-1926)が、パリの生物学会にてビフィズス菌の発見を発表しました。このことにちなみ、12月2日は江崎グリコによって「ビフィズス菌の日」に制定されています。
ビフィズス菌は、Y字型が特徴的な腸内細菌の一種で、母乳栄養児の腸内細菌から初めて発見されました。V字やY字に分岐した形のものが多数見られたことから、ラテン語で「分岐」を意味する「bifid」がその名の由来となっています。
ビフィズス菌は善玉菌として働き、ヒトの腸内環境を整える効果があるとされています。オリゴ糖などを栄養源として腸内で酢酸や乳酸を産み出し、腸内のpHを低く保ったり、大腸菌などの日和見感染菌の数を抑えたりする効果も報告されています。