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能力の低い人ほど「自分を過大評価する」、残念すぎる傾向があった…!

権力者ほど「共感能力」が低い傾向も…

権力を得た人ほど共感能力が低くなる、能力の低い人ほど自分を過大評価する…心理学の研究では日々様々なことが明らかにされている。こうした知見を生かしたストレス解消テクニックを紹介した『図解 ストレス解消大全』(SB Creative)が上梓された。著者の明治大学教授の堀田秀吾氏が、最新の研究を紹介する。

 

権力を持つと共感能力が低くなる

国民の声を無視して、権力者が身勝手にふるまう――。そして、デモを筆頭に国民が怒りをあらわにする。そういったケースは、今も昔も世界中で繰り返されています。

日本でも、かつて某政治家がカップラーメンの価格を問われ、「400円くらい?」と答え、庶民感覚とのズレをあらわにした答弁がありました。国民の目線を理解していないことが明らかになり、大きなひんしゅくをかったのは言うまでもありません。

なぜ権力者たちは共感力に欠けるのでしょうか。悲しいかなというべきか、興味深いというべきか、「人は権力を得ると共感に欠ける傾向がある」ことを示したティルブルグ大学のランマーらの権力と共感に関する研究があります。

国に限った話ではなく、組織や企業においても、上の立場にいる人が、自分の意見になかなか耳を傾けてくれない。そういったストレスフルな経験は少なからず誰にでもあるかと思います。「なぜ上の人間は分かってくれないんだ!」、そんな叫びの背景には、科学的エビデンスがあるんですね。