山を愛する両陛下

新型コロナウイルスによる移動制限が徐々に緩和され、行楽地ににぎわいが戻りつつあるようです。アウトドアブームの広がりもあり、登山やキャンプなどが人気のようです。ただ、登山については、入山規制が行われていたり、山小屋が休業していたり、その一方で人気のキャンプ場は利用者が殺到したり、出かける前に十分な下調べをしておきたいものです。

このように登山やキャンプを楽しむ人が増え、アウトドアファッションは身近なものとなってきました。タウンウェアとしても着用できるようにデザイン性が向上する一方で、ワークマンのように価格の面でも手に取りやすいものが人気を集めています。

ところで、山好きとして知られる天皇陛下は、皇后雅子さまとご一緒に登山にお出かけになることがあります。ポーチがお揃いだったり、色違いのチェック柄のシャツをお召しになっていたり、さりげないリンクコーデを楽しんでいらっしゃるようです。両陛下の登山スタイルはとてもオーソドックスですが、自然の景色に溶け込みながらも、天皇皇后両陛下の存在が際立って見えるのではないでしょうか。

2002年にニュージーランドをご訪問された際の一枚。NZの山岳オウム「ケア」をパチリ photo by gettyimages

標高差のある登山では、気温や天候などの変化に対応するために脱ぎ着を繰り返します。そのため登山スタイルは、ベースレイヤー(肌着)、ミッドレイヤー(中間着)、アウターレイヤー(防風、防水)の3つのレイヤーからなるレイヤリングが基本です。両陛下がよくお召しになっているチェック柄の長袖シャツは、主に夏用のミッドレイヤーに相当します。

チェック柄はクラシックなイメージがありますが、トレッキング用のシャツには、吸収性、速乾性、紫外線防止などに優れたハイテク素材が用いられています。夏の登山では、アウターレイヤーとなるレインウェアを持っていき、必要に応じてレイヤードするのが一般的です。春や秋の登山では、フリースやインナーダウンなど保温性にすぐれたミッドレイヤーを着用し、ゴアテックスなど防水性を備えたハードシェルをレイヤードします。薄くて軽いアイテムを重ね着して、そのときどきで脱ぎ着すると快適に過ごせるわけです。

高原でサイクリングをたしなまれたことも photo by gettyimages