次の総選挙でも、野党が「絶対に勝てない」と言えるこれだけの理由

そろそろ野党は「幻想」を捨てるべきだ
白鳥 浩 プロフィール

そしてその危機感に拍車をかけたのが、7月5日投開票の東京都知事選の結果である。旧立憲、社民党、共産党は宇都宮健児氏を推薦した一方で、この選挙で連合は、現職の小池百合子知事を支援し、野党勢力が分かれる分裂選挙となっていた。結果は小池氏の圧勝と野党候補の宇都宮氏の惨敗であった。

そこで、連合の支持がなければ野党候補は勝てないという現実が露呈してしまうこととなった。特に都知事選に積極的であった旧立憲の危機感は強く、いきおい連合の意向を強く受ける形で、合流を選択し、かえって国政にひずみを残してしまったといえる。

都知事選に出馬した宇都宮健児氏[Photo by gettyimages]
 

その合流のひずみは、二つの国政政党の分裂と地方の軽視として現れたのではないだろうか。合流までの短いタイムスパンの中では、旧立憲・旧国民の両党の信頼を醸成していくことにも限界はあり、その結果二つの新しい旧民進系野党が分裂して成立したのは当然の帰結といえる。

さらに、この合流が、国会議員、特に総選挙に危機感をつのらせる衆議院議員を中心に行われたために、地方組織の合流や、地方議員の帰属、さらにはそれぞれの政党の地方・地域の支持者への配慮に欠けたものとなっていたことも見逃せない。これまで、お互いに違う理念、政策をもって競い合いながら活動してきた旧立憲と旧国民の地方での3年間の活動が、永田町での1ヵ月ほどの議論の中で、すんなりと一つの新党に統合されることは難しいといわざるを得ない。

また衆院選を念頭に置いた合流であっても、旧立憲、旧国民の公認候補が競合している選挙区があり、その調整にはしこりを残す可能性もある。