次の総選挙でも、野党が「絶対に勝てない」と言えるこれだけの理由

そろそろ野党は「幻想」を捨てるべきだ
白鳥 浩 プロフィール

というのも大政党は地方・地域のニーズに必ずしも応えきれていないところがある。例えば辺野古移設の問題以来、自民党はもちろん、旧民主党系候補者も不人気な沖縄や、地域政党も強力な大阪、北海道など、多様な地域性がある。そういった地域では、きめ細かく地方の現状に対応した中小の政党が支持を集めることとなる。

また、公明党も共産党も、全国に一定の集票を保持している。かつての大政党には、農協や全国郵便局長会、労働組合など強力な集票組織があり、単独でも全国規模で支持を集めることができた。

しかし現在では、それだけでは足りず、こうした中小の政党と選挙で協力し、将来の連立政権入りを約束しなければ、大政党は小選挙区での票の伸びを期待することが出来ない状況がある。そこで、大政党を一つつくるだけでは政権を獲得できないことは明白である。

合流新党所属となった小沢一郎氏は9月21日の講演にて「1年以内に政権を奪取する」と話したが、やはり単独での政権奪取は難しく、かといって連立政権の枠組みも現状では示せていない。

小沢一郎氏[Photo by gettyimages]
 

「場当たり的」に見えた合流のひずみ

さらに今回の旧民進勢力の合流に支持が集まらないのには、有権者から「場当たり的」だと見破られているからではないだろうか。この合流は、第一に、内発的な野党の戦略から出発した合流というよりは、労働運動の分裂に危機感を抱いた支持母体である日本労働組合総連合会(連合)の要望により強く則った合流であり、第二に、衆院選が近いという危機感から拙速に選択した合流であるという側面があるのかもしれない。

つまり旧立憲は、衆院選が近いという危機感の中で、組織としてのあり方を充分に考える時間を取れないまま、連合に後押しされ短いタイムスパンで合流を決めたといえないだろうか。