日本株市場、欧州パンデミック再来で「株価が危なそうな銘柄」の全実名

楽観論からの大逆流を警戒せよ!
大川 智宏 プロフィール

日本株への影響を分析すると…

事実、3月以降の動きを見ても、ユーロ高に転じたのは死亡者数がある程度の減少トレンドを描いたあとのことである。つまり、今後数カ月の間に、欧州経済の悪化と通貨安が発生することはほぼ既定路線になっていると見ていい。

では、これを踏まえたうえで、日本株にはどのような影響が出るのかを考えたい。

もちろん、日本側から見れば、米国のコロナの感染拡大や、それに対する追加経済対策の行方、そして11月に控えた大統領選など、欧州以外にも様々なリスク要因が存在するが、今回は特に足元で世界最大のリスク要因となっている欧州のコロナの影響にフォーカスして日本株投資における応急処置を考えてみたい。

まずは、ユーロ安・円高の進行と日本の上場企業の関係性だ。

図:ユーロ円の変化に対する日本企業の純利益の感応度の検証
図:ユーロ円の変化に対する日本企業の純利益の感応度の検証 出所:Datastream
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上の図は、為替の変化に対する日本企業(東証一部上場銘柄)の過去12カ月の純利益の変化率との相関係数を見たものだ。

為替と利益の元データのインターバルは四半期で、計測期間は過去15年間だ。見方としては、値が高ければ両者の連動性が高い、つまり為替の円安方向の変化に対して業績が恩恵を受ける可能性が高く、円高になるほど減益に陥るリスクが上昇する。