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大坂なおみ選手の「マスク」は、現地アメリカでどう受け止められたか

変わりゆくスポーツと政治表現の関係

有色人種の親が子供にする「話」

アメリカ大統領選挙の帰趨を決めると言われ、全米、いや全世界が注目するテレビ討論。

トランプ、バイデン両候補の罵り合いとなり大統領選挙史上最悪と言われる悲惨な結果になった第1回と対照的に、落ち着いた政策論が戦わされた2回目のテレビ討論(10月22日)の成功の立役者として高く評価されたのは、褐色の肌を持つ非白人の女性キャスターだった。

普段は両候補それぞれを支持して対立する大手メディアの双方から、素晴らしい司会ぶりだったとの声が上がったと伝えられている。

そのNBCのクリステン・ウェルカー記者が、黒人の母を持つ出自であることを背景に、討論が佳境を迎えた中盤で、いずれも白人の男性である2人の候補に鋭く迫った。

私は、この国で黒や褐色の肌を持つアメリカ人が、どのように人種(問題)を体験しているのか語りたい。その一つは、“The Talk” と呼ばれるものです

NBCのクリステン・ウェルカー記者NBCのクリステン・ウェルカー記者〔PHOTO〕gettyimages

多くの視聴者が思わず引き込まれる瞬間だった。今回の討論の白眉といっていいだろう。

階級や収入に関わりなく、すべての有色人種の親たちは、子供たちに、“肌の色”という理由だけのために、警察を含む人々の標的にされることに備えるよう言い聞かせなくてはならないと感じています。

あなたはどうしてそうした親たちが、子供たちのために恐怖を感じないといけないのか理解していますか? そうした家族たちに直接答えていただけますか?