女性とゲイ男性が仲良くなりやすいという傾向は、たしかにあるかもしれない。実際、僕の親友は大半が女性だ。しかし、彼女たちは決して僕がゲイだから仲良くなったわけではないし、ゲイとしての役割分担を任されることもない。僕は異性愛者の男性と何ら変わりのない、同じ人間なのだ。ただ一つ、僕が彼女たちを性的な目で見ることが決してないという点を除いては。

ゲイと友達になりたいと考える女性が、もしメディアにおけるゲイ男性像に感化されていたのであれば、それは虚像に過ぎないのだと声を大にして言いたい。

女性がゲイに求める「安心感」の切実さ

だが、相手から性的な目で見られないという安心感を彼女たちがそこに求めていたとしたら、話は大きく変わってくる。

僕は30歳を過ぎてからTwitterでゲイであることを明かし、色々と呟くようになったのだが、ゲイは自分のことを性的な目で見ないから安心して話せるといった意見を女性から何度か受け取った。その意見を聞いて僕が感じたのは、性的な目で見られることに対する脅威に、男女で著しく差があるのではないかという発見だった。

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ゲイ男性の立場から言わせてもらうと、相手の女性が異性愛者だった場合、必ずしも僕を性的な目で見ない人間とは限らない。実際、異性愛者の女性から恋愛対象として見られ、不安を抱いたことはある。
それでも僕は女性と知り合うとき、相手が自分を性的な目で見るかどうかで、安心できる・できないというジャッジを下したことがない。下さずに済んだのだ。なぜなら、僕の目にはそれが脅威として映らなかったから。