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“ときめき”よりも“セックスレス”を描かなければと『ホタルノヒカリ』作者が思った理由

2007年に綾瀬はるか主演でドラマ化され、「干物女」という新語も流行させた人気漫画『ホタルノヒカリ』の作者・ひうらさとるさん。そんなひうらさんが今月、漫画アプリ『Palcy(パルシィ)』にて新連載『聖ラブサバイバーズ』を開始した。

35歳ライターの主人公・ハルが、大ファンで6年間にわたり世話を焼き続けた人気バンドのボーカル・王子と入籍を果たすも、「肉体接触はなしで」とルールを決められ、結婚後の夫婦関係にもがく“大人の”ストーリーだ。

そのほかハルの友人として、既婚子持ちでありながら年下の2・5次元俳優と不倫を続けるヘアメイクの冬実、外資系企業でバリバリ働く独身肉食系女子・秋菜が登場し、三者三様の性愛に対する“冒険“を描くという。

これまで「胸キュン」や「ときめき」シーンが多かったひうらさんの作風からは打って変わって赤裸々でシリアスなテーマを扱った漫画であるが、なぜ今このテーマを選んだのだろうか? 本人に話を聞いた。

 

少女漫画はせいぜい「ちゅー」止まり

――『聖ラブサバイバーズ』拝読しました。1話の冒頭からかなり際どいセックスシーンが描かれていますが、正直ひうら先生の漫画のイメージではなかったので驚きました。

ひうら:たしかに、毎話こんなにセックスをがっつり描くのは私の漫画家人生で初めてです。王子のような遊び人を描くことに関しては、20代の頃の経験が役に立ちました。皆さん電車で読む際には背後に気をつけてくださいね(笑)。

――本作は「アラフォー女性の性愛に対する悩み」をテーマに描かれているようですが、なぜ今このテーマを選んだのでしょうか。

ひうら:実際に私の周辺の40代〜50代の女性に悩みを聞くと、ダントツで「セックスレス」についての悩みが一番多いんです。人によって「そういうこともあるよね」と思っている人もいれば、深刻な「離婚理由」になる人もいる。そういった身近な現象を受けて、今このテーマで描くべきと思ったんです。

――ひうら先生は本作への意気込みとして「これまで自分が描いていた”ときめき”の落とし前をつける」とのコメントを寄せられていましたが、そう思ったきっかけは何かありましたか。

ひうら:もともと私は少女漫画誌『なかよし』からデビューしたので、ラブストーリーを描いてもせいぜい「ちゅー」止まり。女性にも性欲があるということをはっきりとは描いてきませんでした。

今までよかれと思って描いていた男性キャラクターの強引な態度が「キュン」や「ときめき」のシーンを生んでいたものの、世の女性たちを「受け身にさせる」事態を生んでいたのではないかと、マンガを描いている最中にハッとしたんです。

聖ラブサバイバーズ第1話より