コロナで大打撃!稀代の創作落語家・三遊亭白鳥、起死回生の“副業”とは?

スーパー恋ものがたり

落語家・三遊亭白鳥が、コロナ時代の落語家のリアルと、起死回生の秘策「絵本作家デビュー」の顛末を語ります。

 

わかってしまった「不要不急」

令和2年のお正月明け、初席。寄席はお客さんでどこも満席立ち見。私・三遊亭白鳥も何軒かの寄席を掛け持ちしていた。

去年から落語ブームでテレビでは落語番組が次々と生まれ、マンガでも昭和の落語家を題材とした作品が女性に大人気。雑誌・新聞でも「イケメン落語家」が取り上げられ落語の認知度が急激に上がった。それと比例するように都内の落語会は増え、地方の大きな落語会も満員盛況。

私もその恩恵にあずかり沢山の落語会のお仕事を頼まれていた。そして私は自分で落語を作る創作落語家なので、寄席ばかりでなく「健康落語」や「相続税問答落語」を作り講演会もやっていた。

それがこの落語ブームと有名人より安いお値段、そして評判が重なり、依頼も増加。今日は福岡、明日は青森と全国を飛び回っていた。2020年もそんな講演会の仕事依頼が沢山来ていたのだ。

それが新型コロナウイルスの感染拡大で全部、すっ飛んだ。2月頃から地方自治体の講演会がなくなり、3月には地方、都内の落語会がなくなり、そして今まで大雪だろうと台風だろうとやっていた寄席までお休みになったのだ。こんな事は落語界では初めてだ。

今、東京で落語家は過去最大800人以上いる。テレビに出ている落語家などはほんの一握り。後はみな落語会に呼ばれたり自分で開いたりして生計を立てている。それがコロナで次々と仕事がなくなっていく。