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「数」好きなら知っている? 21年前の「1999年11月19日」が特別な一日だった理由

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1999年11月19日が特別な理由

1999年の今日、すなわち1999年11月19日は、現在のところ、日付に使われる数字の全てが奇数であった最後の日です。

「そんなことって特に珍しくないんじゃない?」と思ったそこのアナタ、甘い。今からこの日付を通して、年月日に秘められたおもしろさをご説明します。

確かに、日付に使われる数字が全て奇数だったとしても特に驚くべきことではないと思う気持ちはわかります。ところが、次にそうなるのはいつか、ということを考えると話が変わってくるのです。

 

まず、1999年の11月20日以降について考えてみましょう。「2」が含まれていますから、20日から29日はダメ。30日も「0」が入っていて、小の月である11月に31日はありません。続く12月は、12に含まれる「2」のせいで1ヵ月まるごと不適ということになります。

では翌年はどうでしょうか。2000年ですね。ここで多くの方が気付かれたでしょうか。上1桁が「2」になってしまいました。すると、2000年代は全部ダメということになります。上1桁が「2」ではなくなるのは、なんと3000年。それでも2桁目に「0」がありますね。こうして徹底的に偶数を削除した結果、1999年11月19日の次に日付の全てが奇数で構成されるのは、今から1090年以上後の、3111年の元日になります。

月めくりカレンダーなら13082回、日めくりなら398156回もめくらなければならない Photo by iStock

残念ながら、今この記事を読んでいらっしゃる方で、この日を生きて迎える方は限りなくゼロに近いでしょう。

全ての数字が偶数の日付は?

では逆に、偶数だけで構成された日付はいつ見つかるのでしょうか。実は今年は、そういった日付に事欠かない年でした。2月2日に始まり8月28日に至るまで、36日分もの日付が該当したのです。

「なんだ、こっちは珍しくないな」と思われたそこのアナタ。これがとんでもない幸運であることを忘れてはいけません。今年同様に大量の「偶数日付」が存在するのは、2000年以降の話です。では、21世紀初の「偶数日付」である2000年2月2日のひとつ前の「偶数日付」を探してみると、なんと888年8月28日なのです! おそらく今と同じ日付の数え方をしていた地域すら限られるような時代でしょう。

現在の暦での888年8月28日は、旧暦でいえばの888年10月11日に当たる Photo by iStock

このように、日付には多くの数の不思議が隠されています。「数」そのものに、私たちを魅了してやまない何かがあるのでしょう。今回は奇数と偶数について考えましたが、日付に隠れる素数について研究する方も多いのだそうです。みなさんも、ご興味があれば取り組んではいかがでしょうか。