「ロックダウン再開」のドイツから日本に帰って感じたこと

そろそろ「作戦」を切り替える時期では
川口 マーン 惠美 プロフィール

ロックダウンが引き起こす甚大な影響

10月4日、米マサチューセッツ州グレートバリントンの米国経済研究所(AIER)で、オックスフォード大学、ハーバード大学、スタンフォード大学の感染症や公衆衛生が専門の3教授が、コロナ感染症についての政策提言を行った。名付けて「グレートバリントン宣言」。

ここでは、ロックダウン政策が引き起こす甚大な影響を挙げ、このような措置を予防接種ができるまで続ければ、特に若年層、貧困層に取り返しのつかない被害をもたらすと警告している。

とりわけ子供を学校に行かせないことは重篤な間違いで、高齢者や虚弱者がコロナで死亡する確率は、若者に比べて千倍以上も高いことがわかっているのだから、虚弱な人たちを重点的に保護し、他の人たちは普通に生活を続け、なるべく早く集団免疫を獲得することが重要と主張する。

ちなみに、この宣言文には、ネットで賛同者が署名できるようになっており、最初の10日間ですでに50万近い署名が集まっているという。しかし、ドイツでは、それをすぐさま否定し、あたかも陰謀論のように批判する記事が出た。

グレートバリントン宣言は、下記に邦訳があるので、興味のある方は、ご自分で判断していただきたい。

https://gbdeclaration.org/great-barrington-declaration-japanese/

コロナに関しては、まだ答えの出ないことはたくさんあるが、私は、最大の犠牲者は若い人、とくに子供たちだと思っている。

親や周りの大人が不安になったり、イライラしているのを感じながら、あれをしてはいけない、これをしてはいけない。貴重な子供時代の時間をこういう中途半端な状態で過ごさなくてはならないのは、本当に可哀想だ。しかも、それを不幸だと認識することさえ、子供たちはできない。

そろそろコロナ対策は、若い人のためにも、作戦を長期戦用に切り替える時期ではないかと思う。