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「ロックダウン再開」のドイツから日本に帰って感じたこと

そろそろ「作戦」を切り替える時期では

日本人の感覚

先週、ドイツから日本へ戻ってきたが、道中、驚くことが幾つかあった。

現在、ドイツでは国内線が飛んでいないため、現在の私の住まいであるライプツィヒからフランクフルトまで、航空会社が航空券の代わりに電車のチケットを出してくれた。

日本の友人などは、「フランクフルト空港まで電車で何時間? 4時間ちょっと? じゃあ、それほど大変じゃないわね」と軽く言うが、それは日本に住む日本人の感覚だ。

ドイツには、快適で、清潔で、遅れることのない長距離電車など存在しない。直前に運休になったり、出発ホームが変わったり、それどころか、乗っている間に突然、行き先が変わるという信じられないことさえ起こる。

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いずれにしても、この日の私にとっては、大きなスーツケースを抱えて、乗降のたびに車両のドアのところの大きな2段の段差を乗り越えることからして一苦労だったのだ。新幹線は段差なしに乗降できることを、日本人は意識していない。

というわけで、何かトラブルがあると困るので、前日にフランクフルトに向かったが、電車は思っていたよりも、さらにガラガラだった。しかも、よく見ると、1等車の方が2等車よりも若干、人が多い。倹約家のドイツ人がわざわざ1等車に乗っているというのが、かなりの衝撃だった。よほどコロナが怖いのだろうが、しかし、それが裏目に出てしまっている。

ドイツ鉄道は1994年に民営化して以来、必ず遅れるようになり、今では6分までの遅延は「定刻」とみなしてピッタリ度を統計しているが、この日、電車は本当に定刻に発車し、本当に定刻に到着したのも驚きだった。ドイツ鉄道は、お客があまり乗っていなければ定刻運行が達成できるのだ。

空港内のホテルにたどり着き、ようやくホッとしてドイツ最後の晩餐を取ろうと思ったが、ホテルのレストランは閉鎖中。では、空港で、と行ってみたが、こちらもショックを受けるほど深閑としており、ほとんどの店のシャッターが下りていた。世界のハブ空港の、夕方6時の光景とは思えない。

 

結局、最後の晩餐は、ホテルの部屋でバーガー・キングになってしまった。