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元暴力団員が赤裸々に明かす「海外との闇取引のヤバすぎる実態」

人質、行確、マチガイ…こんなにリスキー

前回(なぜ日本の暴力団は海外進出するのか? あるヤクザが明かす「取引の実態」)は、海外と闇取引しているヤクザの「楽しい思い出」を紹介した。読者の皆さんは、「何のことはない、ビジネス旅行のようなものじゃないか」と感じたのではないだろうか。

しかし、これはアングラ社会の取引である。利益は大きいが、リスクも大きい。一歩間違うと、生命に関わる。今回は、そんな海外との闇取引の危険性について、元暴の証言をご紹介する。

なお、記事に出てくる個人名や団体名は、記事の性質上、仮名としている。

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東南アジアの取引では軟禁状態

東南アジアは、文字通りカタイ商品で取引しよった。彼らは、空港まで迎えにくる。だから、おれが向こうの空港に着いたら、日本に電話入れるとです。すると、日本の組からギャングの電話番号を伝えられる。おれの持ってる携帯も、彼ら同様に、その時用のトバシ携帯(使い捨て)だから、毎回、番号は変わるわけです。

だから、今回の番号を、日本の組織が東南アジアのギャングに伝えると、先方から、おれに電話が入るようになっていた。そして質問されるのは、どんな格好しているか、一人か、というような内容やった。空港から、ここに行け、そしてあそこに移動しろと、色んな場所を指定してくる。これは、言うたら「行確(行動確認)」だったと思う。オトリ捜査じゃないかの確認だろう。最終的には、指定された街中のカフェとかで茶してると、ギャングの一人が近づいて来て「小山さんですか」と尋ねられる。

そこから車に乗せられて、遠回りしとると思うけど、ホテルに連れ込まれて缶詰。だいたい、このホテルには二泊三日で滞在するけど、「出るな」と釘を刺される。そして、買い物も、ホテルの近隣のみ。なぜなら、ブツを渡すタイミングがわからない。遠くに行かれたら困るいうことですね。だから、観光したい、たとえば、クアラルンプールのツインタワー見たいなどと言うと、護衛が同行するんで、いい顔されなかったですね。