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血液型の分類にもともと「C型」があったことをご存じですか?

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

血液型の発見は100年以上前!

1901年の11月14日、私たちもよく知るABO式血液型の分類が論文で発表されました。

オーストリア・ハンガリー帝国(現オーストリア、ハンガリー)のウィーン大学で病理学の研究をしていたカール・ラントシュタイナー(Karl Landsteiner、1868-1943)は、他人の血液どうしを混ぜると血球が塊となる「凝集反応」に注目し、自分と弟子の血液を混ぜ合わせる実験を行いました。

その結果、血球が凝集する組み合わせとしない組み合わせがあることを発見し、これに応じて血液をグループ分けするアイデアを思いついたのです。この研究は『正常なヒトの血液の凝集反応について("Ueber Agglutinationserscheinungen normalen menschlichen Blutes")』という論文にまとめられ、ヒトの血液をA型、B型、C型の3種類に分けられる分類法が提唱されました。

のちにラントシュタイナーの分類法は、アメリカ人学者によってA型とB型の両方の性質を併せ持つAB型が追加され、C型はO型と改名されました。

ラントシュタイナーの発見によって、輸血の際に血液型不適合が原因で起こる事故が大幅に減ることとなりました。彼は1930年にノーベル生理学・医学賞を受賞してからも研究を続け、10年後には別の血液型分類の要となるRh因子も発見しました。

カール・ラントシュタイナー Photo by Getty Images