11月13日 遺伝学者の木村資生が誕生(1924年)

科学 今日はこんな日

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1924年の今日、遺伝学者の木村資生(きむら・もとお、1924-1994)が誕生しました。

愛知県岡崎市に生まれた木村は、高校への進学者が限られていた時代に京都大学に合格し、植物学を学び始めました。研究室の指導教官には種無しスイカを開発した木原均(きはら・ひとし、1893-1986)がいます。30代にはアメリカに留学し、遺伝学の中でも生物集団に関する集団遺伝学を研究しました。

1968年、木村はダーウィン以来の進化の定説を覆す「中立説」を提唱しました。従来の進化論では、生物は世代を経るにしたがって生存に有利となるような変異を得るという「自然選択説」がとられていました。木村はこの説を修正し、生存に有利でも不利でもない、すなわち中立的な変異が偶然に得られることが進化の主要な原因となると唱えたのです。

木村の中立説は学界に論争を巻き起こし、正しいと認められるまでにしばらくかかりました。1992年には、木村は生物学に関する歴史ある賞・ダーウィン賞を、日本人として唯一受賞しました。

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