“毒親”化した母の束縛は止まらない…

「自分だけ幸せになろうだなんて、ママ許さないからね」

(C)ハミ山クリニカ 『汚部屋そだちの東大生』(ぶんか社)

なんとも強烈なセリフが描かれているこの作品は、スマホ向けコミックサイト『マンガよもんが』で連載中のマンガ『汚部屋そだちの東大生』。毒親と化してしまった母親に苦しめられる主人公が、東京大学の入学を経て“卒親”を果たそうと奔走する物語だ。

作者のハミ山クリニカは、主人公と同じように、汚部屋状態の実家で勉学に励みながら東大に合格したそうで、本作は半自伝的マンガと言われている。そのため、ストーリーはもちろん、毒親化した母親や汚部屋の描写にも、体験してきた人だからこそ描くことのできるリアリティがあると大きな反響を呼んでいる。

両親の関係が破綻し、大好きなパパが家に来なくなってから、都内の一等地に立つ高級マンションでママと二人暮らしをしている主人公・ユウ。友人からは裕福な家庭だと思われているが、片付けても片付けても減らないゴミの山、7年も壊れたままのトイレ、ゴキブリが這い回る台所……とんでもない汚部屋に暮らしているのだ。それに加えて、ママによる激しい干渉と束縛に苦しめられながら生活している。

(C)ハミ山クリニカ 『汚部屋そだちの東大生』(ぶんか社)

たとえ毒親と化しても親は親……。「普通の生活」を手に入れたい気持ちはあるが、心から嫌いになれないからこそ、ママとの距離を置くことにも葛藤するユウ。今後どのように前進していくのかーー。

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担当編集より一言!

ハミ山さんが初めて漫画を持ち込みにこられたとき、漫画もさることながら「え、藝大中退で東大卒で会社員で……汚部屋育ちで?」と経歴盛りだくさんなハミ山さんの半生を、初対面から根掘り葉掘り伺ったのを今でも覚えています。

しかしそんな輝かしい経歴より私が一番衝撃を受けたのが「実母と絶縁したこと」。それに至るまでの学生時代のお話でした。実録エッセイとしてコミカルに描く定番な手法や手段もあったかと思いますが、あえて「ユウちゃん」と「ママ」のキャラクターを立てて“切るに切れない親子の共依存”を体験談も織り交ぜ、生々しく描いていただいています。

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(C)ハミ山クリニカ 『汚部屋そだちの東大生』(ぶんか社)