Photo by getty images

二階俊博vs.河野太郎「お前に政治ができるのか?」

永田町インサイドレポート

妖怪ニカイに、気鋭のタロウが嚙みついた! 新旧交代は、どんな業界でも起こり得る。多くの場合、老人は分が悪い。だが政治の世界は事情が違う。若さだけでは乗り越えられない壁があるからだ。発売中の『週刊現代』が特集する。

政治家たるもの……

田中角栄が総理になる前、一度だけ宮澤喜一を酒席に誘ったことがある。

「たまには一杯やるか」

宮澤は付き合いが悪いと言われていた。当然、角栄もそんなことは承知していたが、角栄は嫌がらせをしたかったのではない。

「腹を割って話そうや」

政治家たるもの、自己中心的に周囲と馴染むこともせず、いちいち人を遠ざけているようでは器が知れる。「あんたと話をしたい」と、懐の広さを見せるのがリーダーというものだ。

当時の宮澤は、理論と議論先行で、頭でっかち。東大卒のエリート風を吹かせる嫌味な男とされていた。総理候補ともあろう者が、そんなことで良いはずがない。角栄は、「政治のなんたるか」を宮澤とじっくり語り合おうとしたのである。

ところが――。その宴席は、角栄の期待を裏切るものとなった。

一口、二口と酒を舐めていくうちに、宮澤の顔は青くなっていった。そこから宮澤は角栄に議論をふっかけ、それが延々と続いたという。

さしもの角栄もすっかり閉口し、その後、周囲にこうこぼした。

「もうアイツとは二度と飲まん」