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謎の死…入管でまた「悲劇」が起きてしまった

いったい何が起きているのか

謎の死

10月13日、名古屋入管で収容中だった40代のインドネシア男性が亡くなった。収容されてから5日目に男性は命を落としたとされる。

しかし、原因は一向にわからない。収容されてすぐのことだったので、支援者や弁護士もいなかったとみられ、日本に家族や友達がいるのかさえもわからない。日本に来て何年なのか、難民だったのか、どういった事情で収容されたのかすら謎である。

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共産党の藤野保史衆議院議員がこの件で、入管と警察に質問をしたが、双方ともプライバシーを理由に詳細を教えてもらえることはなかった。藤野事務所は、入管発表の報道を待つしかほかにないと語る。真相究明に時間がかかりそうだ。

法務省の管轄である出入国在留管理庁(入管)の収容施設は全国に17ヵ所あるが、外国人の死亡事故はこれだけではない。

1997年からの法務省発表によると、今回のインドネシア人は19人目の死亡者となる。死因は様々だが主に収容に耐えかねて自殺を図る場合か、入管の医療放置による死亡事故などもある。

2010年は5名もの人が命を落としている。収容施設内の処遇は過酷と言われている。最も辛いのが無期限収容のため、いつ解放されるかわからないことで強いストレスを生む。

その中で、食事の衛生面の悪さ(ゴミや髪の毛が入っていたり、腐ってる時もある)、病院に連れて行ってほしいといっても2ヵ月以上、放置されることが多く、時には癌だったこともまれにある。

重い病気だとわかると解放されるが、自身で治療に励まないといけないし、手遅れになり解放後、亡くなってしまったケースもある。

職員に反抗的な態度をとったり、口論でもすれば大勢の職員が飛んできてたちまち後ろ手錠をかけられ暴力を振るわれ、監視カメラがぶら下がり、三畳ぐらいのスペースで、何もなくトイレは部屋に穴があいているだけの保護室(懲罰房)に連れて行かれる。

ここには人権もなければ、人としての尊厳も保つことはできない。いくら死者を出そうが不思議ではない場所なのだ。