今日はエレベーターの日!大人気アニメにも関係するその由来とは?

サイエンス365days

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あの見慣れない高層ビルの正体は……

今日、11月10日は「エレベーターの日」という記念日に定められています。みなさんは、エレベーターの日があの大人気アニメとほんの少し関係していることをご存じでしょうか?

 

その大人気アニメとは『鬼滅の刃』。今から100年ほど前の大正時代を舞台に、人食い鬼を狩る少年・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)を主人公とする作品で、先月公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、日本の興行収入ランキングを次々を塗り替えています。

『鬼滅の刃』のアニメ第7話『鬼舞辻無惨』では、妹の禰豆子(ねずこ)を鬼に変えた宿敵・鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)との対峙が、にぎにぎしい夜の浅草を舞台に描かれています。きらびやかな映像美が話題となった第7話ですが、背景に今では見慣れない高層ビルが映り込んでいたのを覚えているでしょうか?

実はその高層ビルこそが、「エレベーターの日」の由来となった凌雲閣なのです。凌雲閣は1890年(明治23年)に建てられた高さ52mのビルで、その階数から「浅草十二階」とも呼ばれ、ランドマークとして市民に親しまれました。同年に日本初の電動エレベーターが稼働を開始した日付が、「エレベーターの日」の由来となっています。

鳴り物入りで稼働した国産のエレベーターでしたが、当時の技術の限界もあり故障が頻発していました。そのせいで危険な乗り物のイメージが定着してしまい、ついには稼働開始から半年ほどで稼働を停止してしまいました。そして凌雲閣自体も、1923年の関東大震災で8階から上が倒壊するという悲劇的な結末を迎えました。

最新のエレベーターのスピードは?

明治時代に日本銀行に設置されたエレベーターは分速30mの速さだったといいます。その後、エレベーター建造技術は飛躍的に進歩し、1993年には横浜・ランドマークタワーのエレベーター(三菱電機製)が分速750mを記録し、世界一位となりました。現在は、中国・広州にある「CTF金融センター」のエレベーター(日立製作所製)が分速1260mの世界記録を保持しています。

CFT金融センター(画像左端のビル)Photo by ben-bryant/iStock