大阪都構想はどう考えても「論外&大損」…132名の学者からの「警告」

イメージで賛成、中身を知ると反対
藤井 聡 プロフィール

(1)「都構想」は行政の専門研究者の間では「論外」

この所見は、行政学、政治学、法律学、社会学、防災学、地方財政学、都市経済学、都市計画学等、「都構想」に関わる様々な学術領域の学者たちから供出されたものだ。

なお、こうした所見は都構想の危険性、つまりデメリットについてであるが、「メリット」についての所見を表明する学者は極めて限られている。

筆者が目にした学者は、佐々木信夫教授、高橋洋一教授、上山信一教授の三人なのだが、彼等はいずれも全員が、都構想推進の市長を冠する大阪市特別顧問の経験者たちだ。

逆に言うと、都構想推進派と直接的な利害関係を持たないにもかかわらず、都構想に賛成する学者は、少なくとも筆者の知る限り本当に皆無なのである。

〔PHOTO〕gettyimages
 

実際、所見を供出された鶴田廣巳・関西大教授(財政学)は次のように発言している。

「大阪都って言うのは本来これだけ注目されますと学会等でも取り上げられるかと思いますけれども、学会では全くですね、荒唐無稽過ぎて取り上げるに値しない。そういう代物だと言うことを是非、ご理解いただきたいと思います」(出典「大阪都構想は、マジで洒落にならん話(1)~賛成する学者なんて誰もいない編」)

つまり、都構想推進派と政治的関係と関わりを持たない学者で構成される学術界においては、都構想などむしろ鼻で笑われるような「粗悪品」(堀雅晴教授・立命館大学・行政学)といって差し支えないものなのである。

ついては具体的に、いかなる意味で都構想が「論外」の代物であるのかを、寄せられた132名の学者たちの言葉を借りながら解説していこう。

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