世界中でもトップクラスで信頼度が高く、現代ではその技術を使用して白衣を作り世界的な賞を取るブランドが誕生するなど、日本は独特の発展の仕方をしている日本のテーラー技術。今回は、テーラー技術を取り入れた白衣ブランド「クラシコ」を始めとする日本のテーラー技術の発展についてお2人にお話していただきます。また、実際に、日本で活躍されるテーラー、日常にオーダースーツを取り入れている女性から、初めてのオーダーメイドのコツや今のテーラー業界についてお話を伺いました。

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機能的で究極のラグジュアリーが「オーダーメイド」

ーーテーラードは男性のスーツが一般的なイメージですが、女性でも取り入れる方が増えてきているそうですね。
中野 テーラードの技術は、19世紀の初めにイギリスで発達したものです。軍服を作るところが多かったので、鎧の延長でかっちりとしたイメージのものが多いですね。一方、イタリアで発展したテーラリングは有閑階級の社交着の需要に応えてきたということもあり、少し縫いが甘くリラックスした空気がある。その両方のいいところをうまくブレンドして発展させたのが日本のテーラー。両者の技術が良い形でバランスよく取り入れられ、日本人の気質にあうスタイルとして発展してきました。縫い目は細かくて壊れにくく、今は日本の技術のほうが高く評価されている側面もあります。私はこれからの女性にとって、テーラードウェアは絶対に使える服だと思いますね。
森岡 そうですね、女性の中では今までなかったゾーンだと思いますが、これから先は花開いていく分野であると思います。テーラードを着てうまく他と差をけられればとても有効ですし、使い勝手はとてもいい。何より、着ていてラクですからね。

中野 日本にはすばらしいテーラーが大勢いらっしゃいますが、私はそのなかでも、女性服も作れる信頼のおける廣川(輝雄)さん(※後出)に何着かオーダーしました。女性服を作ってくれるテーラーは実際少ないのですが、彼はワンピースでもジャケットでも作れないものはない。体に合わせて立体的に仕立てるので、きちんとして見えるのにラクであり、まったく疲れないのがいいですね。サイズが変わりラインが気になったら時代や体型に応じていくらでも直すことができるし、トレンドが関係ないからタイムレスで、ほかの人と被ることもない。そう考えると高額ではありますが、結局、長い目で見ると得ですよね。精神的にもストレスなく自信を持っていられるし、いろいろな意味で最初の投資だけです。セットアップであれば着まわしもできますし、何年もそれを使うことができるので、働く女性にとって究極のラグジュアリーで機能的な服ではないかと思います。