「相棒」水谷豊引退説が完全に誤っていると言えるこれだけの理由

彼以外は考えられない

長寿化に成功した立役者は

テレビ朝日『相棒』(水曜午後9時)のシーズン19が10月14日に始まり、これまでと同じく好調だ。初回の世帯視聴率は17.2%で、第2話が16.4%。録画視聴率を加えたら、20%を超えるのは確実で、相変わらずの怪物番組ぶりである(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)。

2時間ドラマ『土曜ワイド劇場』のシリーズの1つとして始まってから20年。高い人気を維持しながら長寿化に成功した立役者は、主演の水谷豊(68)にほかならない。なにしろスタート時から現在までに相棒役もメーン監督もプロデューサーもみんな交代しているだから。

テレビ朝日『相棒 season19』HPより

水谷の貢献はもちろん持久力だけではない。今さらながら、その演技は絶品である。
振り返ると、13歳でのデビュー時から天才と評され、成人後はATG映画『青春の殺人者』(1976年)でキネマ旬報の主演男優賞を獲得。24歳での受賞で、史上最年少だった。

NHK『男たちの旅路シリーズ』(1976年)などで見せたシリアスな演技も見事だが、日本テレビ『あんちゃん』(1982年)などのハートフルコメディに出演しても見る側を魅了した。つまり、何でも出来てしまう。デビュー時からずっと天才なのだ。

 

あからさまに「うまい」とは思わせない人だが、それは本当の演技巧者だから。やはり抜群に演技がうまいと讃えられた故・渡瀬恒彦さんもそうだった。主演ばかりが目立ってしまってはチームプレーであるドラマがぶち壊しになる。