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地球は子孫から借りているもの 倉本 聰さん ×太田 純さん

大自然の中で五感を鍛えることを通じ地球環境について考える。未来への架け橋となる 「富良野自然塾」をSMBCグループは環境教育プログラムとして応援している。

提供/三井住友銀行

倉本 聰さん ×太田 純さんの特別対談動画公開中!
https://www.smfg.co.jp/sustainability/contribution/furanodialogue.html

「地球が怒っている」ことを肌身に感じて、考える

太田 新型コロナの問題や、毎年のように各地で起こっている自然災害について、よく“想定外”と言われますが。新型コロナが地球規模でこれだけ急速に蔓延したのも、人間が地球のすみずみまで行き来をしているせいであり、集中豪雨や風水害は明らかに気候変動が影響している。ということは、想定外ではなくてもう必然じゃないのか、という気がしているんです。先生は「地球が怒っている」という言い方をされていますね。

倉本 やっぱり人間の文明の進みすぎから来ているという気がしています。たとえば、洪水、嵐、台風と水害がこれだけ起こっているのも、海水温が1度から2度高くなっていることが関係していますよね。その海水温が高くなることについて、学者も政治家も言葉では言うけれど、肌身で考えていないような気がするんです。太田さんの平熱は何度ですか?

太田 36度ちょうどぐらいです。

倉本 2度高くなったら38度。38度になると人間だったら苦しいでしょう? つまり海はみんな風邪を引いて高熱を出しているんです。その海に囲まれて我々は生活しているのに、自分の体温が2度上がることと同等に考えようとしない。それが地球の環境問題を悪くしているいちばんの原因だと僕は思っています。

太田 『北の国から』の最初の方(第一話)で黒板五郎が、純から「電気がなかったら暮らせませんよ。夜になったらどうするの?」と言われて、「夜になったら寝るんです」と返すシーンがありますね。私はそれを聞いて衝撃を受けたんです。自分にとっては夜になっても明るいのが当たり前で、働いたり遊んだりしているわけですけど、夜になったら真っ暗で、寝るものなんだと。そもそも夜になっても人間が活動しているということ自体が、地球にとっては想定外なんでしょうね。

倉本 暗くなってからも生活しようとすると電気をつけなきゃいけません。日が暮れれば寝る、日が昇れば起きる。夜の無駄と朝の無駄を均せば、今のエネルギー消費はうんと抑えられる気がします。

太田 地球にとって想定外の出来事が、最初は足の裏をくすぐられているぐらいのものだったのが、段々と激しくなってきて、さすがの地球も我慢ができなくなって人間のやっていることを払いのけていると。そんな感じがしますね。

倉本 全くそう思いますね。

太田 「地球は子孫から借りているもの」という、先生の言葉を刻んだ石碑が自然塾にありますね。

倉本 これは、もともとはネイティブ・アメリカンの言葉なんです。彼らには土地を所有するという観念がなくて、トラップラインというのだけ先祖から受け継いでいる。そこは自分の罠を仕掛けていい土地です。その土地の自然を維持し、さらに豊かにして子孫に渡していく。そこから、地球を子孫から借りている、という思想につながっているんです。

借りているものを、 きれいなまま返すために

太田 借りているものだから返さないといけないですね。返すものであれば当然汚してはいけないわけで、汚したらきれいにするのが当たり前。今、世界はだんだんそのへんに気がついてきて、当たり前のことを当たり前にやるということが大事なんだという意識が広まりつつあります。その動きをしっかりしたものにするために、我々も、自分たちだけじゃなくて周りのお客様や社会を巻き込んだ形で機運を盛り上げていこうと考えています。この富良野自然塾もその一つです。

富良野自然塾は閉鎖されたゴルフ場に植樹をして元の森に還す「自然返還事業」と、誰もが気楽に参加できる「環境教育プログラム」を行っている

倉本 ここはSMBCグループさんに2006年のオープンからずっと応援していただいて、おかげで8万本近く植樹できました。元はゴルフ場だったという形跡がないですよね。

太田 ゴルフ場を森に戻そうとされる発想がすごいですね。

倉本 僕はゴルフ場の前の森を知っているんです。ちょうど森を切り拓いているところを見て「うわー、これ切られちゃうの?」と思っていたんです。それから40年くらい経って閉じることになったので、それなら森に還そうと。

太田 それこそ、子孫から借りているものをきれいなまま返すという発想ですね。

倉本 環境問題は、実に長い時間がかかります。コツコツやっていくしかないんです。 太田 私どもは、4月に「SMBCグループ サステナビリティ宣言」を出しました。小さなことから積み重ねて、社会全体で地球をきれいにして子孫に返していくという意識が大事だと思っています。

倉本 聰 (脚本家)
1935年東京生まれ。東京大学文学部美学科卒業。1959年ニッポン放送入社、1963年脚本家として独立。『前略おふくろ様』『北の国から』『やすらぎの郷』など数々の名作がある。1977年富良野に移住。1984〜2010年「富良野塾」主宰。2006年「富良野自然塾」創設、塾長を務める
太田 純(三井住友フィナンシャルグループ 取締役執行役社長 グループCEO)
1958年京都府生まれ。1982年旧住友銀行に入行。三井住友フィナンシャルグループ 取締役執行役副社長を経て、2019年4月から現職