今年の新卒が入社して半年が経った。コロナがもたらした数々の非日常な光景は、当然職場でも至るところに見られ、働き方も大きく変わった。今や、在宅ワークやオンライン会議は定着しつつある。

新入社員たちは、その非日常な職場しか知らないまま社会人生活を送っている。そして、私たちが経験しなかった、コロナ禍入社という特殊な環境ならではの悩みを抱えていた。今回は、大学卒業後に人材会社へ入社した西野さくらさん(仮名)と、広告代理店へ入社した千葉明日香さん(仮名)に、コロナ禍での新社会人生活について聞いた。

辞めた同期の9割が一人暮らし

入社式は、西野さんの会社はオンライン、千葉さんの会社は短縮バージョンへ変更された。新人研修は、両社ともオンラインに変わり、それらの案内は入社直前の3月末に知らされた。その後、数ヶ月の間、在宅ワークになった。

二人が最初に悩んだことは、会社から取り残されているような孤独感だった。西野さんは、若手社員同士の交流がなかったため、オンライン上で社内の人間関係を築くことが難しく、業務の相談ができる人の幅の狭さを感じ、千葉さんも、同じ部署であってもどんな人かが分からないため、何かを聞いたりちょっとした相談をする時に躊躇したという。

〔PHOTO〕iStock

それでも二人が今までやってこれたのは、上司のおかげだと話す。

西野さんの上司は連絡を小まめにとるタイプで、ちょっとした相談にも乗ってくれた。オンライン飲みやオンラインランチも開催してくれ、年次の近い先輩を知る機会になった。その上司の気遣いがうれしかったという。

反対に、連絡をあまりしてこない上司の元で働く同期は、業務のしづらさや孤独感で、つらそうにしていたらしい。また、西野さんは家族と同居しており、出社していればあったはずのちょっとした会話が家族とできたことも、孤独感を解消できた要因だと話した。すでに辞めた同期の9割が一人暮らしであったことから、在宅期間中、家に誰かといることの重要性を感じるという。

千葉さんの場合は、自身のOJTを担当する上司が決まっており、小さな困りごとでも、何でも聞いてくれる人柄のおかげで、「誰に聞こう?」という問題が次第に解消されていったと話す。