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投資で儲けたいなら「方程式」を使うな、「確率」を使え!

改めて学ぶベイズの定理

万物の理論は本当に生まれるのだろうか?

例えば、タイムマシンに乗って5年先・10年先の新聞(メディア)の株式欄を見てから現代に戻る。未来で知った将来100%確実に価格が上がる株を購入すれば、とんでもない大金持ちになれる。投資家の「見果てぬ夢」と言って良いかもしれない。

もちろん大部分の投資家は、そのようなことはできないことが分かっているから、地道に勉強して有望な企業を「自分の能力」で見つけるのだ。もっとも、投資の神様・バフェットはまるでタイムマシンに乗って未来を見てきたのではないかと思える時があるが……

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そのバフェットが口癖のように言うのが「未来は予想できない」ということである。彼は「未来が予想できる予言者がいるのならば、私の目の前に連れてきてほしい」とも言うが、いまだにそのような人物は現れていない。

「未来は予想できない」と主張するバフェットがなぜ投資で大成功できるのか疑問に思う読者も多いかもしれない。

バフェットが否定するのは例えば「来年の10月10日に世界の株式市場は大暴落する」というたぐいの未来予想である。つまり、逆から考えれば、「将来の結果の確からしさ」=「確率」を上げることは可能だと考えているのだ。

バフェットの投資はもちろんのこと、バークシャー・ハサウェイの損害保険事業が「逆ギャンブル」の確率をコントロールすることによって大きな収益を上げていることは、10月2日の記事「バフェットの『商社投資』で、生き残る日本企業の共通点がわかった…!」の3ページ目で述べた。

現在、科学界では、超大統一理論(万物の理論)と呼ばれる電磁気力、弱い力、強い力、重力の4つの力すべてを統一しようという研究が盛んだが、実現できる見通しはまだ立っていない。

これら4つの力はそれぞれ、光子、ウィークボソン、グルーオン、グラビトン(未発見)の素粒子によって伝えられるのだが、素粒子は方程式ではなく「確率」に支配されていることが原因の一つだと考えている。

最近量子コンピュータが話題になったことで、量子の不思議なふるまいが一般にも知られるようになった。2019年10月25日の記事「それでも量子コンピュータが本当に役に立つか疑わしいこれだけの理由」をご覧いただきたいが、量子コンピュータ(実現されれは……)とは、これまでのデジタルコンピュータとは似て非なるもので、むしろ真逆の存在だ。

 

誤解を恐れずに言えば、この世は「素粒子という確率」が積み重なって「宇宙という方程式」になっているのだ。

つまり、宇宙の根本は「確率」であり、その「確率」が分からなければ投資で成功できないどころか、ビジネスや人生でも成功できないといえる。