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ニトリ、ここへきて「島忠の買収」に超積極的になった「驚愕のワケ」

島忠はびっくりするような状態だった

ホームセンター大手の島忠に対するTOB(株式公開買い付け)に、ニトリが待ったをかけた。ニトリは買収金額をつり上げる可能性が高く、もともとTOBを仕掛けていたDCMホールディングスと争奪戦を繰り広げることになりそうだ。

ニトリ〔PHOTO〕Gettyimages
 

ホームセンターの競争環境は激化している

島忠に対しては、ホームセンター大手のDCMホールディングスが11月16日を期限としてTOBを実施している。だが、ニトリホールディングスも島忠の買収を検討していることが報道で明らかとなった。ニトリはこの原稿を書いている10月26日の段階では正式発表を行っていないが、DCMの買収価格である4200円をさらに上回る金額を提示すると考えられる。

島忠は首都圏を中心に約60店舗を展開している。もともとは家具店だったが、現在ではホームファッションや生活雑貨、食品までカバーする総合店舗となっている。無借金経営を貫くなど経営は安定しているが、売上高が横ばい、あるいは微減と、成長からは取り残された状況にある。

ここに目をつけたのがホームセンター2位のDCMである。DCMはカーマ、ダイキ、ホーマックが経営統合して発足した企業で、カインズと業界1位の座を争っている。ここで島忠の完全子会社化に成功すれば、カインズを抜いて圧倒的な業界1位となる。

これまでホームセンターのM&A(合併・買収)はそれほど活発ではなかった。コンビニなど一般的な小売店とは異なり、近隣店舗で顧客を奪い合うような市場構造ではないため、一定の商圏さえ確保すれば、それなりに成長が可能だったからである。島忠は特にそうした傾向が強く、自前での出店にこだわり続けてきた。