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元MLB田澤純一投手、「34歳新人」ドラフト指名漏れの過酷さ

「田澤ルール」から12年…

前例のない挑戦

オールドルーキーの元に、吉報は届かなかった。

「2020年度のドラフト会議 supported byリポビタンD」が26日に開催され、新たに123名(本契約74名、育成契約49名)の選手がプロ12球団の指名を受けた。

今年の9月には、「日本のドラフトを経ずに海外球団でプレーした選手とは一定期間はNPB球団と契約ができない」とする通称「田澤ルール」の撤廃が決定。

「ドラフト候補選手」になったことで動向が注目されていたルートインBCリーグの埼玉武蔵ヒートベアーズ(以下埼玉武蔵)に所属する田澤純一投手(34)は、最後までその名前が呼ばれることはなかった。

レッドソックス在籍時の田澤投手(2013年撮影)photo by gettyimages

2008年、当時社会人野球の新日本石油ENEOSに在籍していた田澤は、NPB12球団宛に「指名の見送りを求める文書」を送付し、メジャーリーグ挑戦を表明。後にボストン・レッドソックスと契約を締結した。

「ドラフト最有力候補」による前例のない挑戦は、多くの人を驚かせ、さまざまな議論やNPB球団との契約を制限するルールが新たに設けられるきっかけにもなった。その一方で、海を渡った田澤は、1年目にはメジャーリーグに昇格すると、2013年にはセットアッパーとして上原浩治らと共にレッドソックスのワールドシリーズ制覇に貢献した。その後もマイアミ・マーリンズ、エンゼルスなどでプレー。

これまでに388試合に登板し、21勝26敗4セーブ、防御率4.12(メジャー通算)の成績を残している。2019年8月にはシンシナティ・レッズとマイナー契約を結んだ田澤だったが、メジャー昇格には至らず、2020年3月に契約を解除されていた。

 

その後は新型コロナウイルス感染症の感染拡大によりマイナーリーグの中止が決まった影響もあり、田澤は7月にはBCリーグ埼玉武蔵に入団。12年ぶりの「日本復帰」を果たし、16試合に登板。2勝0敗、防御率3.94の成績で2020年シーズンを終えた。