【マンガ】大人気の「投資信託」、「プロに任せろ」という人ほど損をする

オリラジ・中田も絶賛した第1話を公開
山崎 元 プロフィール

お金における人間のリスクは本書全体を貫く大きなテーマの一つです。人間には本当に油断できません。本書はこの「人間のリスク」に警鐘を鳴らしながら、お金に関する正しい考え方と扱い方のコツを読者にお伝えします。

悪い影響を与える人間としては、証券マン、銀行員、生命保険会社の営業員や、生命保険を売っているFP(ファイナンシャル・プランナー)のような、「金融商品を売る人」が典型的です。

こうした「あなたに商品を売ることによって儲けを得る可能性のある人」にお金の相談をしてはいけません。彼らのアドバイスは、自らが利益を得るために都合のいい方向に歪む可能性があるからです。

証券マンや銀行員は、リスクの大きな投資信託(注 : 傾向として手数料が高い商品はリスクが大きいものが多いのです。この傾向は覚えておく価値があります)を顧客の必要以上に勧める傾向がありますし、同様の運用商品でもっと手数料が安い商品があっても顧客に教えたくないと思うでしょう。

生命保険の営業員や保険を売っているFPも顧客の必要以上に保険を勧めることが、自分の収入につながります。「複数の会社の保険を比較して、あなたにピッタリの保険をアドバイスします」という触れ込みの街角の保険の相談窓口も同様なので、信用してはいけません。

相手が友人でもダメ

証券の他には、友人に不要あるいは不適切な生命保険を勧められるケースも多いでしょう。いずれも、商品の説明を聞かされる前に「友だちからは商品を購入しないよ」と宣言しましょう。

マンガの第1話で登場した主人公は、(1)お金の話はお金の専門家に聞くのがいいと思い、(2)専門家の言うことに間違いはないだろうと素朴に信じ、加えて(3)友人はお金の話にあっても信頼できると考えて、危うく手数料が高く、かつ長期投資に不向きな投資信託を買いそうになりました。3点いずれも、お金の問題にあって間違いの入り口になりやすい典型的な思い込みです。

 

金融マンなどの「専門家」がお金の問題についてそれなりに豊富な知識を持っているのは事実ですが、彼らが、その知識を常に正しく使うとは限りません。また、知識自体が彼らのビジネス上の利益に都合のよい方向に曲がっていることも少なくないのです。