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超ウラン元素「ダームスタチウム(Ds)」がドイツで発見!

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

原子番号110、元素記号「Ds」

1994年の今日、元素の「ダームスタチウム(darmstadtium)」がドイツで発見されました。

 

ダームスタチウムとは、原子番号110、元素記号Dsで表される超ウラン元素の一種です。超ウラン元素とは原子番号がウラン(92)よりも大きい元素のことで、基本的に自然界には存在しません。これを得るためには加速器を使って元素と元素を高速で衝突させなければならず、今までに26個の超ウラン元素が合成・命名されています。

ダームスタチウムはドイツ・ダルムシュタット市にある重イオン研究所(GSI)で、鉛208にニッケル62を衝突させることで合成されました。超ウラン元素は地名か人名をもとに命名するという先例にならい、ダルムシュタット(Darmstadt)にちなんで名づけられました。

ドイツではこれまでに6つの超ウラン元素の初合成に成功しており、これはアメリカ、ロシアに次いで3番目に多い事例となります。日本では2016年、理化学研究所が合成に成功した原子番号113の元素に対し、「ニホニウム」と名づけることが認められ、これがアジア初の超ウラン元素発見となりました。

重イオン研究所(GSI)の加速器の一部 ©LSDSL