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映画「鬼滅の刃」歴史的大ヒットも「ブームのピークはこれから」と言える理由

史上最速興収100億、どこまでいくか

劇場版「鬼滅の刃」特大ヒット

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編が10月16日に公開されました。

「鬼滅の刃」といえば、2019年のアニメ化以降、爆発的に人気が上昇し、もはやその盛り上がりは社会現象とまで言われた作品です。そんなタイトルの劇場版だけあって、本作は公開前の時点で、既にある程度の大ヒット作となることは予想されていました。

ところが蓋を開けてみると、公開から最初の3日間だけで興行収入は46億円を突破。観客動員数も342万人を超え、これまでに日本国内で公開された映画の土日の興行収入・動員の歴代1位を記録するという“予想をはるかに超えた驚異のスタート”をみせたのです。その後、10日間で史上最速での興行収入100億円を突破しました。

いくら人気作とはいえ、こうして本作が公開と同時に“大ヒット作”となった背景には、一体どんな要因があったのでしょうか。映画公開直前の出来事なども振り返りつつ、探ってみます。

公開初日初回上映回の紙のチケット半券、豪華版パンフレット、入場特典、ムビチケ
 

公開直前から生じていた異例の現象の数々

本作に関する“異例の現象”は、映画が公開される直前から既に生じていました。

例えば公開日を週末に控えた10月13日の深夜0時。日付が変わると同時に、公開日から週末日曜までの座席が多くの映画館で先行販売されたのですが、劇場ホームページにアクセスが集中しすぎて繋がりにくくなり、“しばらく座席の購入が困難になる事態”が発生したのです(筆者自身も0時から購入を試みていましたが、無事に初日のチケットを購入できたころには午前1時30分を回っていました)。

実はこうしてチケット発売時にアクセスが集中し、映画館のサイトがパンクしてしまうのは、舞台挨拶や最速上映といった特別興行の度にチケット争奪戦に挑むアニメファンにとっては珍しい出来事ではありません。

しかし今回のように、特別興行の会場となる特定の映画館に限らず、“様々な系列のシネコンが全国的にアクセス困難になったこと”は、極めて稀な現象であったといえます。