授業とは「学ぼうとする動機」を与えること

これは、探究学舎での学びが大いに役立ちました。
授業とは。
何かを学ばせるために教材を与えることではなく、子どもに「学ぼうとする動機」を与えること

まだまだ模索の毎日ですが、それを肝に銘じながら、授業を作っています。

「英語が好きな人!」
手を挙げてもらうと、4分の1くらいです。
「今はいろんなところに英語があふれているし」と大人は思うかもしれませんが、実は子どもは英語がそんなに好きではありません。

新しい教科のため、みんなの見本になるようなスペシャルな先生がそこここにいるわけではありません。だからこそ、英語と出会う初動の段階で、嫌いになってほしくないと思います。「楽しい!」と思える教科にしたいのです。

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加えて、僕の授業を他の先生たちも見に来てくださいますし、授業に参加してもくれます。ポジティブで、学ぼうという意欲にあふれた先生がたくさんいらっしゃいます。なかには、探究学舎に来られて、僕の授業を見学された先生もいて感銘を受けました。

always,usually,sometimes,neverの「違い」も森田さんご自身の写真も入れ、0か100かをわかりやすく可視化。親しみを持って面白く伝えるやり方を考えている 写真提供/森田太郎

担任でないからこそ教材を作りこめる

ただし、僕が自分で教材を作り込めるのは、担任教師ではないからです。
週に3日間の授業を作ることに時間を費やせるので、教材作りに集中できます。英語の授業準備は、新しい教科だけにことのほか時間がかかることもわかりました。今までとは違う視点が持てたのは、僕自身の勉強になりました。

担任をすれば、たくさんの教科を抱えながら、学級経営をしなくてはなりません。「どうしたら楽しくできるか」「どうしたらいい授業ができるのか」と、担任の先生たちは限られた時間の中で一生懸命取り組んでいます。
与えられた時間は短いのですが、スライドやアクティビティづくりなど、他の授業でも活用できるものを残していくなど、何か一助になれたらと思います。

僕は時間講師なので、単年契約です。今後も、いろんな学校に、いろんな授業を教えに行きます。学校の先生を辞めて、一度は民間に身を置きました。学校と民間企業での仕事を両立できる期間を活用し、双方を行き来できる橋渡し役を目指しています。そして、今までにないキャリアプランの創造ができればと思っています。

森田太郎さん連載「タロー通信『風のとびら』」今までの連載はこちら

(構成/島沢優子)