勝負を入れることでゲームに夢中に

先日は、6年生の授業で、カルタゲームを用意しまいた。
ただ、ここに競技としての面白さ、競い合いや戦略的な思考が入るように、ルールを工夫しました。

競技としての面白さは、漫画「ちはやふる」で有名になった競技かるたのルールです。自陣のカードを全て取った方が勝ち。相手陣からカードを取ると、自陣のカードを相手陣に渡すことができる。このルールが加わるだけで、ゲームが白熱します。
そして、子どもたちが戦略的な思考を駆使できるように、英語の疑問文と答えのセットを工夫します。取り札に食べ物、スポーツ、楽器があるのですが、聞き方によって選択肢が絞り込まれる仕組みを作ります。

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例えば、子どもたちがWhat do you play?と尋ねれば、答えはI play baseballやI play the piano. というようにスポーツと楽器に絞り込まれて行きます。また、取り札に人物を加えると、Who is this?と尋ねることで、人物に絞ることができるのです。
こうして、自然と「自分から英語を使って尋ねる」「英語を使って答える」という繰り返しが生まれると、バリバリ英語を喋っているのですが、子どもたちの意識はカルタの真剣勝負になっているのです。

何より、楽しくてたまらないので、能動的にバンバンしゃべっていました。2回目の授業でしたし、子どもたちがもともと能動的に動けるクラスではあったのですが、熱中できるプログラムを作れば、こんなにも英語をしゃべるのだと改めて確認できました。
この夢中の理由は、アクティビティーのなかに、勝ち負け、競争があるからです。勝ちたいと必死になるので、ボルテージは上がり、自然にのめり込んでくれます。

実は英語教師を務めることが決まってから、英語教材をたくさん探しました。聴き取り、書き取り、プリント学習もいっぱいあります。でも、子どもたちが熱中するものを用意したい、前のめりになって食いつてくれるものをと考え、映像を編集したオリジナルの教材やアクティビティーを用意しました。

リオ五輪パラリンピックの開会式で話題となった車いすジャンプ。こういう映像で引き込むことからスタートする Photo by Getty Images
ホームとアウェイを伝えるのに、絵も文字もさかさまのビジュアルを作り、なんだこれ? と思わせる。興味を持たせる教材作りに力を入れる 写真提供/森田太郎