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パンデミックで委縮した社会を打破する鍵は「遊び」だ

余裕がなければ長所は伸びない

日本社会の疲弊の最大原因は生真面目さ

今年の初めから日本でも意識され始めた、中国・武漢発のパンデミックが日本人の思考・感性に大きく影響を与えたことは間違いない。

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その中で、極めて重大だと感じるのは、日本人の「警戒心が強まって委縮している」ことである。パンデミック以前から、日本社会では「チャレンジ精神」が失われていたように感じるが、今年に入ってからその傾向が驚くべきスピードで加速しているようにも思われる。

もちろん、投資の神様バフェットが「いつどこでどのような危機が起こるか分からないが、それに備えることはできる」と述べるように、警戒心を怠るべきではない。巷では非常に評判の悪い「自粛ポリス」も感染症の拡大阻止という観点からは、一定の役割を果たしたのかもしれない……。

しかし、マネジメントの権威ピーター・ドラッカーが述べるように、企業経営の核心は「マーケティング」と「イノベーション」である。もちろん、イノベーションは「チャレンジ精神」なくしては起こせない。

また、過去多くの国が「現状維持」ばかりを考え、権力の腐敗と社会の低迷によって滅亡した。

現在の日本の1人あたりGDPは約4万ドルで世界第25位である。

30位韓国の約3万2000ドル、38位台湾の約2万6000ドルとあまり変わらなくなってきた。また、2位スイスの約8万3000ドル、7位米国、8位シンガポール(どちらも約6万5000ドル)に引き離されているだけではなく、西側先進国の大部分が日本の上位に位置する。

「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と騒いでいたバブル時代から比べると、日本が「貧しく」なってきたのは、チャレンジ精神の欠如そして「余裕の無さ」によるものと考えられる。

「預金積み立てで富豪になった人はいない」と言われる。いくら生活を切り詰めて預金をしてもたかが知れているし、今のような低金利環境では利子も殆どない。このようなやり方では「貧しい」ままだ。

 

成功したければ、チャレンジ精神はもちろんのこと「余裕」=「遊び」が必要なのだ。