千と千尋の神隠し(2001)スタジオジブリ場面写真より
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千と千尋、ポニョ、もののけ姫…「ジブリ映画」“フリー素材化”の本当の狙い

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英断!ジブリ公認の“フリー素材”

「常識の範囲でご自由にお使いください」

スタジオジブリのホームページに、ジブリ作品の名場面を収めたおびただしい量の画像がアップされたのはちょうど先月半ばのことである。

スタジオジブリは今後も、全作品の場面写真を順次ホームページに公開する予定だ。

先月の段階で「千と千尋の神隠し」や「崖の上のポニョ」を含む合計8作品、400枚の画像が、そして今月16日には「もののけ姫」「ハウルの動く城」など6作品、300枚が加わり”フリー素材に近い”形で公開されている。

もののけ姫(1997)スタジオジブリ提供場面写真より

この一連の動きはジブリの「英断」として歓迎ムードで受け入れられているようだ。ホームページが更新されてから現在まで、(詳しくは後述するが)SNS上ではジブリの画像にひと言加える「大喜利」や、感銘を受けた名場面の説明といった、幅広い用途で活用されている。

 

権利保護とコンテンツの寿命

ここで気になるのが、ジブリ側のスタンス転換である。ジブリといえば、これまで一部のネットユーザーからは著作権に厳しいと恐れられていた存在だった。実際、2009年にはニコニコ動画において、スタジオジブリの画像や音声等を使った動画が大量に削除される騒動もあった。

今回は「常識の範囲」という留保こそついているものの、その範囲であればジブリの著作物の利用に許諾がつく形となっており、これまでの硬派なスタンスから若干の緩和をみせているようにも思える。ただし、この動きは、裏を返せば「ホームページで公開しているもの以外」は「許可していない」という姿勢であるとも捉えることもできる。

したがって、映像や音声、そして公開していない映画本編の画像に対する著作物については、これまで通りのスタンスで対策を行う前提である可能性には注意をしておくべきだろう。