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あの強豪校が「箱根駅伝」に出られない…衝撃が走った「中央学院大」落選のウラ側

低温、ナイキシューズ…指揮官が語った敗因

18年連続出場の強豪校がまさかの…

「正直、まだ実感がないですね。18年連続で出場していましたので、落ちるという感覚を忘れていました。箱根駅伝に出られないという感覚もまだわからないです。大学には報告をしましたが、私と部員、大学も含めて落ちる想定がゼロだったものですから、その対応に追われているのが現状です」(中央学院大・川崎勇二監督)

箱根駅伝予選会には“魔物”が潜んでいる。

今年(10月17日)の大会で、それを実感させられたのは中央学院大学(以下、中央学大)が落選したことだ。

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同大学は前回まで18年連続21回出場中で、連続出場回数は日体大、駒大、早大に次ぐ4番目(東洋大とタイ)。2000年代に入り、箱根駅伝で10回以上の優勝を誇る中大、日大、順大という名門ですら「連続出場」を死守できないくらい箱根駅伝をめぐる戦いは過酷になっている。

そんな激動の時代でもブランド校とはいえない中央学大は“独自の戦略”で生き残ってきた。

箱根駅伝は15~19年大会で5年連続のシード権(10位以内)を獲得。前回大会は11位に終わったが、9区終了時までは10位につけていた。

今年6月の全日本大学駅伝関東地区推薦校選考会(今年は1万mの公認記録8名による「書類選考」)は順大、中大などを抑えて2番目の記録で通過を果たしていた。

 

今回の予選会は順大、中大とともに上位通過候補として名前が挙がっていた。しかし、6年ぶりの予選会で悲劇を味わうことになる。10校が通過できる戦いで12位。19年ぶりに箱根駅伝の出場を逃したのだ。

今年の予選会はコロナ対策のため、取材も例年とは異なった。メディアは会場内に入ることができず、通過を決めた10校のみリモート取材の場が設けられた。そのため、川崎監督にメールで電話取材を申し込んだ。相当なショックを受けているはずなので、断られるのを覚悟していたが、川崎監督は取材を引き受けてくれた。

失意から5日後、筆者は指定された時間に川崎監督に電話をかけた。最初に聞いたのが、冒頭の言葉になる。川崎監督の“告白”を聞いているうちに、筆者は魔物の正体が見えたような気がした。